2月16日の参加者より
今回のレッスンで、ウィーンで勉強したことを思い出しました。先生のきれいなドイツ語、拍にしばられないことがそれです。音楽的な流れではなく言葉から音楽を考えること、その時にメトロノーム的にではなく、言葉によって拍から脱却すること。当然これまでも歌詞の意味を考えて伴奏をしていたつもりでしたが、イントネーションによって音楽の作りを変化させることは、言われてみればある意味当然なことですが、今回初めて気がつきました。器楽的な面から見たら正解でも、言葉からみたら正解ではない。それは、歌曲伴奏をするピアニストして、最大限、謙虚で歌をひきたてる姿勢だと思いました。拍の脱却は冒険的で、どこまでやっていいのか不安です。先生が演奏してくださったとき、ドイツ語がドイツ語として美しく聞こえました。やはりその加減も言葉から考えるものなのだと思いました。
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