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2009年 6月 7日号

研究会より

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♪ 参加者から ♪
123回例会
ドイツ歌曲

5月9日(特別例会)の受講者より

 「詩」の理解を深めるためのアプローチとして、ピアノ伴奏に乗せてのアーベル先生の詩の朗読で、楽曲の魅力を再発見することができました。 大切な言葉が浮彫にされ、さほど大切ではない言葉は強調されることなく自然で美しい流れの中に見えてくるようになりました。改めて詩そのものが持つ芸術性に感動させられました。また「旋律」を口笛で奏でてくださることで、音楽の自然な流れをつかむことができ、発声の面からも重要なポイントであると再確認いたしました。  ただ歌うだけの練習では「詩」、「旋律」のどちらかに気を取られて、見落としてしまうような要素を今回の講座を通し、見つめ直すことにより、これまで以上に楽曲に対する深い理解が得られました。表現へのアプローチとして特にアーベル先生の朗読と口笛はいつまでも心に残るすばらしいものでした。普遍的で芸術性の高い「ドイツ歌曲」の魅力に、なお一層ひき込まれていくような講座でした。


124回例会
ドイツ歌曲

5月28日の受講者より

長年の研鑽、経験の積み重ね、そして楽曲に対する厚い想いがひしひしと伝わってくる指導で、ピアニストだけではなく、歌手の方々にも常に目を向け、双方で「演奏する喜び」を感じ取って欲しいと終始、力説されました。
@ 小指は、メロディーラインの高音部を受け持つことが多いが、コントロールが難しく手首や腕の力で鍵盤を叩いてしまうケースが多い。結果その音は飛び出し、旋律線が台無しになってしまう。跳躍を伴う場合は右手の柔軟な動きと鍵盤の重さをしっかりと指先に感じることが大切、これは親指にも言える。柔らかく響きを伴った音を常に要求された。
A 指揮者のような手振りを伴いながら、音楽(旋律、和声、リ ズム)の流れ、フレージングに歌、ピアノも細心の注意を払いその音や和音が、次の音に対しどのような方向に向いているかを感じとり、呼吸のタイミングなど体との一体化を強調された。
B 鍵盤の奥と手前では、音色や音質が違う。その違いを演奏の中で生かせると良い。ピアニスト自身も実際歌い(歌っているつもりではなく)、楽器が常に歌っていること。これはペダルの使い方や技術面と深い関連があり、決して妥協をしない感性、センスが不可欠である。それは歌についても全く同じこと。
C 先生との食事を囲んでの会話の中で、「効果のある練習法として、常にバッハのフーガとショパンの小品を手がける」と話したところ、「同感だ」とのアドバイスでした。大変有意義な時間でした。  

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