12月13日例会の受講者より
今回、三縄みどり先生による「日本歌曲〜北原白秋の歌曲を集めて」を受講させて頂きました。今まで何度も歌ってきたつもりの白秋の歌曲において、実は“表現者”としてしっかりとイメージが掴み切れていなかったこと、表現が足りなかったこと、日本語の発音を正しく伝えられていなかったことを痛感致しました。先生はすぐ横で息遣い・筋肉の使い方も含めて自ら歌われてご指導下さったので、ずっと曖昧模糊としていた歌の世界がすっきり見えてきたような、とても実りある経験となりました。ピアノの前奏・間奏と歌の繋がりも、具体的に白秋の詩を踏まえて解説頂いたので、限られた時間にも拘らず、テクニックも解釈も次への課題も教えて頂けました。先生の「日本人が美しく歌わなければ日本歌曲が世界に広まらない」というお言葉に、何か自分の意識に欠けていたものを感じたので、これからの指針にしていきたいと思います。
(松島恵子) |