今まで、アンサンブル研究会では、聴講するばかりでしたが、この度は体と音楽のつながりを動きながら体感するという楽しい全員参加型ワークショップということでもあり、思い切ってA. モーツァルトの「DasVeilchen」の演奏(歌)で、参加させていただきました。
まず、スカーフを使い演奏に合わせて動きを表現してみるところから始まりました。はじめはなかなか思うように動けませんでしたが、1節2節3節の詩のそれぞれの場面や、すみれ、少女、語り…についての先生の問いかけによって、イメージしたことを体で感じ、動きが音へ、音が動きへと自然に変化していくのを感じたように思いました。特に2節でのすみれが少女を見ている場面をすみれの目線になって(低く座っている状態で)演奏してみるようにという先生のご指示に、詩の内容も表現できたのではと思っています。J.
ブラームス作曲Wiegendliedでは、演奏者も聴講者も二人組になり、椅子を揺りかごのように揺らしながら歌い音楽の動きを体で感じとり音にしていく、体の動きにしていくという、音のゆれ、流れを感じながら楽しみました。
人間は、自然の摂理の引力によって支えられていること、音の動きを表現する場合も、体のどこを中心にして音の動きを感じ、体感したものを音として表現しその表現した音楽が聞き手にいかに伝わっていくのかが大切であるというお話でした。演奏中に余分な動きがでてしまう私にとって、よい勉強になりました。
初めての体験で緊張もし、失敗もしてしまいましたが、先生の落ちついた柔らかい口調で少しずつ緊張もほぐれ楽しむこともできました。しかし、目に見えない音の表現を聴衆に伝えることの難しさも感じた2時間でした。
|