3月に入会したばかりで、この4月から聴講生として勉強させていただこうと期待に胸を膨らませていましたところ、担当者の方からの受講してみないかとのお誘い!!私のような声楽を勉強しはじめてまだ日の浅い者が受講させていただいてよいものかと大変迷いましたが、「勉強する気のある人なら誰でも受講できるのがこの会の主旨です」というような内容のお言葉をいただき、大変感動し、それが私にとって大きな励みとなりやっと勇気を出して受講させていただくことを決心したのでした。
山田耕筰の曲は関定子先生がCD2巻にわたって100曲を収めていらっしゃいますが、そのどれもが聞いていて素晴らしくも、自分で勉強するとなると難しい曲ばかり。「風に寄せてうたえる春の歌」は、コンクールなどでよく歌われ、日本歌曲を何年間も勉強した方が歌う難曲。勉強猶予期間は半月しかありません。でも、勉強したいからこそ、この研究会に入会したのだし、ここは頑張らねばと、またまた決心し、音取りから始めたのでした。勉強すればするほど深みの感じられる曲。つまり追い込まれてやり始めた曲だったのが、いつの間にかその魅力にとりつかれ、はまってしまっていたのです。今回の受講がきっかけでこれらの曲に巡り会え、これから先何年もかけて勉強し続けていく大事な課題曲を見つけられたことは大きな大きな収穫でした。
このように、私にとって今回の受講は、仕事のことも頭から吹っ飛んでしまいそうなくらい重大事件であった訳なのですが、やり終えた今、受講させていただいて本当に良かったと思っています。これも、ひとえに、未熟な私を温かく楽しくご指導下さった関定子先生、伴奏で一緒に受講して下さった久野さん、また聴講して下さった皆様のおかげと心から感謝申し上げます。
これからこの会でピアノとのアンサンブルを勉強させていただけることを大変幸せに思っています。どうぞよろしくお願い致します。
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