(11月14日の参加者より)
私のフランス歌曲の入門はフォーレからでした。
少しでも力を入れれば壊れてしまいそうに儚げで繊細なメロディは、まだ声のコントロールもできなかった私には高すぎるハードルで、つい避けてしまいがちでした。
村田先生のレッスンを受けられることを絶好の機会とし、今の自分にできる精一杯の「フォーレの音楽」を作り上げ、臨んだつもりでしたが、ガチガチに緊張していた私に、先生はまず「なぜ歌うか」という根本的な道しるべを示してくださったように思えます。
上手に歌おう、人から褒めてもらおうとして歌うのではなく、それぞれの作曲家が持つ個性、魅力を最大限に引き出し、伝えていく。そのために自分がどのような努力をすればいいのか、一筋の光が見えたように思います。 (清水 春奈)
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