2月8日の受講者より
今回は武田正雄先生の指導による「フランス歌曲 語りのスタイル」をタイトルにした例会でした。 最初に、バッハのG線上のアリアの模作(パスティッシュ)のスタイルをとるアーン作曲“クロリスに”が演奏されました。ドビュッシー作品では、音楽のリズムと詩のリズムが一致していて、朗読すると、そのまま音楽になっていました。また、ピアノパートが詩情を雄弁に語っていて、武田先生の「ドビュッシーは音で見る」との名言も教えていただきました。私は、ショーソンの歌曲を演奏しました。詩も訳も何度となく読んでいても、いかに表現するか曖昧だった箇所が、フランス人の気持ちが解る武田先生の的確な解釈により納得出来ました。 また、先生の朗唱を手本に歌ってみると、今までとらわれていた歌い方からすんなり抜け出せて歌い易くなり嬉しい驚きでした。充実した時間を有難う御座いました。
(相馬宏美)
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