6月27日の受講者より
作曲家シリーズ第2回の例会で、歌曲アンサンブル研究会が石島正博先生に委嘱した作品を、バリトンの小島博さんと共に初演させていただきました(オリジナルは高声用)。昨年末に私のCDをお渡しし、私の声質についても念頭に入れていただきました。今までの作品は、ピアノ部分がかなり凝っていたので、歌い手でも歌曲のピアノは一応弾けなくてはと思う者として、高いハードルを
感じていました。しかし、八木重吉の詩による三つの歌曲が届き、その透明感のある音にすぐさま魅せられてしまいました。ピアノの平澤理恵子さんと共に、新しい曲に挑戦するのはとてもスリリングで楽しいものでした。今年になって洗礼を受けられたという石島先生の話を聞いて、この音楽がさらにスーッと心の中に入ってきました。これからの演奏会でできるだけ取り上げ、更に深め広めて行きたいと思います。
(八重樫 節子) |