2月12日の受講者より
2月12日 例会受講者より 2月例会は、三ツ石潤司先生の「フランス歌曲〜ドイツ歌曲との比較を含む〜」と題されて催されました。作曲科のご出身であり、20年という長い在欧期間に、コレペティトゥーアとしてドイツ語圏とフランス語圏の両方でご活躍された先生ならではの幅広い見識に満ちた内容でした。
ドビュッシーでは、同時期のオーケストラ曲、ピアノ曲などとの共通点からの示唆を頂きました。 詩の持つ世界観を表現するためのアドバイスは、単にフランス語とドイツ語の違いに留まらず、その様式感の把握から、更に具体的な発声の有り様まで言及され、其々の受講者の現在の目線を的確に捉えられた、柔軟なご指導でした。
「納得できる演奏をするには、経験から感覚の何処かではわかっているけれども、自分の中で具現化されきっていない部分を 如何に掘り起こしてみるか、が重要。
“腑に落ちた”と感じられるところまでいくには、やはり理論的な曲の解析、理解が必要になる」更に、「自分でも作曲してみると最もわかってきます」というお言葉を頂きました。 (杉山潤子)
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