11月30日の例会の受講者より
11月例会は、ピアニスト平島誠也先生をお迎えしました。当日は、Wolf、Mahler 、Wagnerという後期ロマン派の作品が並びました。
長きに渡り沢山の声楽家、伴奏家のサポートをなさっておられる平島先生からは、適正なフレージングから設定されるテンポ運びを基盤に、声楽家には声の出し方、練習方法など、細部に渡る的確な具体的な指摘や提案を戴きました。そしてそれをより広く可能にするための、ピアニストの運びの在り方への提案は、後期ロマン派の楽曲への深い理解と沢山の実践を重ねられた経験値からの実際的な有益なアドバイスばかりで、かなり踏み込んだ強い表現までを可能にしていました。
穏やかに寄り添って下さるような柔らかさの中でのレッスンでしたが、其々のパートナーとの音楽作りに、自由な拡がりを与えて下さいました。 (杉山潤子)
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