5月20日の例会の受講者より
初めてアーベル先生の講座に参加させていただきました。抱いていた重厚なイメージと違い軽やかな印象を受けました。
この日は悪しくも40数年教えを頂いていた日本のみならずオーストリアでも高い評価を得ていたリート歌手佐々木成子先生のご葬儀でした。そのため残念ながら他の受講者のレッスンは聴けませんでした。
ヴォルフの「春に」、先生は最初に声に出してテキストを読み上げ、曲のイメージをつかんでいらっしゃるご様子でした。 あとでこの曲はヴォルフの作品の中で最も芸術性の高いものだと話されました。そして実はこの曲に先生としては今初めて、しかも東京で出会ったとの事でした。
私は初めての曲に接する時、譜面を手にし、まず音にしてしまいます。歌曲は詩があってこそなのだと改めて認識させられました。 (石井ひろ子)
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