東京藝術大学音楽学部作曲科卒業。コンサート、コンクール、FM放送等で数多くの声楽家と共演。また、新国立劇場、二期会、びわ湖ホールオペラ等様々なオペラのコレペティトゥーアとして活躍。特筆すべきは、若杉弘氏指揮の東京室内歌劇場公演の多くにオーケストラの鍵盤奏者として参加し、またバロックオペラ及び、「フィガロの結婚」「コシファントゥッテ」等のモーツアルトのオペラでチェンバリストを務め、ドラマに即した当意即妙な即興演奏は、多くの賛辞を得た。
　　2004年より、作曲を再開、二冊の歌曲集を自費出版、多くの歌手によって歌われている。2009年度、奏楽堂日本歌曲コンクール・作曲部門・中田喜直賞の部で最高位である優秀賞を受賞。最近では、JASRAC「こころ音プロジェクト」（東日本大震災の復興支援活動）に「アヴェマリア」で参加し、著作物使用料を全額寄付、また、「こどもたちへ」（こどもの為のピアノ曲集・カワイ出版）に作品が２年連続収録されるなど、歌曲だけでなく、器楽の分野も意欲的に作曲し始めている。
　　2013年８月、カワイ出版より「前田佳世子歌曲集」が発売される。また、同年９月６日王子ホールにて、釜洞裕子氏、竹本節子氏、吉田浩之氏、福島明也氏、友情出演 篠崎義昭氏という日本を代表する名歌手の方々、更に名伴奏者 河原忠之氏の協力を得て、個展を開催。
　　作曲を松本民之助氏、ピアノを星野すみれ氏、辛島輝冶氏に師事。現在、東京藝術大学オペラ科非常勤講師、一般社団法人日本作曲家協議会会員、公益社団法人日本演奏連盟会員。