東京芸術大学卒業。畑中良輔氏に師事。
1958年、日本音楽コンクール第一位入賞。`70年、ウイーン留学。リリー・コラー教授に師事。`75年、ジロー・オペラ賞受賞。`58年「セヴィリアの理髪師」のアルマヴィーヴァ伯爵でデビュー。
それ以後「椿姫」「リゴレット」「蝶々婦人」「ドン・パスクワーレ」「ラ・ボエーム」「コシ・ファン・トウッテ」「魔笛」「ドン・ジョヴァンニ」「修善寺物語」「有間の皇子」「夕鶴」「学生王子」「こうもり」など、主演したオペラは70曲を超えている。その間、アメリカ公演(オペラ「智選び」)、イスラエル公演(オペラ「人買い太郎兵衛」「カリュー・リヴァー」)などによって、海外でも絶賛されている。オペレッタ役者としても欠くことのできない存在であり、またベンジャミン・ブリテンのオペラ「カリュー・リヴァー」の狂女をはじめとする現代オペラの分野でも高い評価を得ている。さらに「マタイ受難曲」「ヨハネ受難曲」「メサイア」など、宗教曲のソリストとしてまた日本歌曲のスペシャリスト、コンサートシンガーとしても幅広い活躍をし、レコード、CDも数多く出している。近年では2003年に新国立劇場「光」に出演。また日本歌曲のリサイタル、42年間連続出演の「メサイア」等、意欲的に演奏活動を続けている。
財団法人東京二期会理事、二期会オペラ研修所所長。日本オペラ団体連盟副理事長、日本演奏連盟理事。
昭和音楽大学教授、国立音楽大学大学院教授、東京藝術大学講師を歴任。現在、尚美学園大学大学院客員教授。