10月23日の参加者より
研究会初登場の藤井一興先生にフォーレの歌曲で受講させていただきました。フォーレの音楽の魅力を、万華鏡の美しい模様を分析するかのように読み解き、そして再び元の魅力に収斂させながらのレッスンは、尽きるところを知らず、素晴らしいものでした。
単に感覚として美しいと感じていても、なかなか分析力が追いついていなかったことを痛感しました。演奏会に向けてのこの時期に受けられて、本当に幸福です。(ピアニスト)
藤井先生が楽譜から拾いあげるとりどりの色は、大きな和声の骨格、旋法等の、しっかりとした根拠を持ち、それを、いかにもさりげなく刻々と変化させつつ結び合わせた楽曲と、その作曲家への限りない敬愛に満ちあふれています。「フォーレってほんと天才!」とおっしゃる先生が、私には天才に見えました。「百分の一秒前に鳴るべき音を聴くこと」をモットーとされる先生には遥か及ぶべくもありませんが、私も少しでも近づくよう心がけて、コンサートに臨みたいと思います。(ソプラノ)
演奏会の企画、そして、それに向けての例会準備に奔走してくださっている運営委員の皆様に厚く申し上げます。(南日美奈子、木村賀洋子)
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