2月7日の参加者より
“曲の形式・様式、テンポの問題”が加味された山田武彦先生のレクチャーとレッスンは、私のテンポとリズムに関する問題点を実に的確に解決の方向に導いて下さり、音高の持つテンションに対する留意、明晰な和声・楽曲分析と詩の内容に裏づけされた解釈による表現等々、きめ細やかにご指導頂きました。歌を良く聴いて呼吸を掴み、拍を失うことなく歌い手が歌いやすい環境を積極的に作るよう、また楽譜を深く読み取ってイマジネーションを膨らませて表現できるよう努めたいと思います。「オーケストラパートをピアノでどのように扱うか」では、ある種職人芸的ともいえる極意を披露して下さり、フランス歌曲でも、参考資料としてアポリネールの原詩を見せて下さったほか、大変興味深いお話を沢山伺うことができました。得ることの多い有意義な時間でした。このような機会を与えて頂き、お世話をして下さった方、共演者の方にも心から感謝申し上げます。 渡辺 深雪 " |