2月1日の受講者より
今回は、一人の歌い手さんと一緒に、ドイツものとフランスものを並べて演奏するという初体験でした。三ツ石先生は、これまでのグローバルなキャリアに加え、作曲家の視点もお持ちで、常に音楽の根本を見据えながら、演奏を完成させて行くためのプロセスを、限られた時間の中でしっかりと提示してくださいました。
レッスンは、受講者自身がイメージを言葉にする作業から始まりました。
歌い手には、フレーズが始まる前の準備、ピアニストには歌の表現を誘い出すような弾き方を実際に進めて行きます。そして、先への道筋をしっかりと把握する作業へと、進みました。
フランス音楽は「流れる」ことが基本、ドイツ音楽は、詩句の繰り返しや、単語の最後まで表現力が弱まらずに「粘り気」を帯びると指摘されたものの、こうした違いにこだわることよりも、曲に取り組む基本姿勢と常に結び付けながらのレッスンで、歌い手・ピアニスト双方が今後も課題として取り組むべき点を明確に受け取ることができたと思います。(M.N.)
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