白石隆生先生の例会で、ヴォルフがゲーテの『ウィルヘルム・マイスターの修業時代』の中の詩に作曲した「ミニョン」から2曲を勉強させていただきました。
弾いていくうちに、半音階的な動き、急激な転調、感情の起伏の激しさ等、いつしかヴォルフの音の世界に引きこまれていきました。
「ご存じですか、レモンの花咲く国」の前奏部分では、先生から貴重なアドヴァイスをいただきました。
左手のシンコペーションは心臓の鼓動を表しているのだということ、あなた(伴奏者)自身がレモンの花咲く国の情景を思い浮かべて憧れをもって弾くこと。
そのことにより、この曲全体の左手の担う音のイメージが鮮明になりました。
(永瀬典子)
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