作曲家シリーズの第1弾は、この会の創立当時からのメンバーである前田佳世子氏を迎えて行われた。
4組の演奏があったが、それぞれにヴァラエティに富んだ内容で、聞き手にも満足感を与えたのではないか!
私が歌ったのはベルクを思わせる「11月のうた」と「戦争は知らない」。後者を、私なりにしっとり歌ったら「クラシックの方は皆そう歌われますが、これはポップスです。」と言って実演してくださった。
すぐにはポップス調にはできなかったが、イメージが明確になった。自分の作品は1音1句作曲家の思い通りに演奏してくれなくてはダメ!という作曲家も多いが、氏は自分の蒔いた種が意外な花を咲かせるのを発見する喜びを持つタイプと言うだけに、演奏者の個性を大事にした気持のよい会となった。
「戦争、、」はこれから何度も歌っていきたい。
(八重樫節子)
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