5月9日の受講者より
ロッシーニの歌曲で受講させていただきました。自分にとって苦手感がある曲でした。歌うための何か秘密があるのではないかと選曲いたしました。開始前の練習を聴いて何が私にとって必要かを、もう考えていただいていたようで、短い時間でも的確なご指摘ですばらしく楽しい時間を過ごさせて頂きました。「L'Invito」はボレロのリズムにのって誘うように歌うためには、どのような事を考えて行けばよいか、イタリア語の発音では、二重母音や「R」の言い方、「V」と「B」の違いなど、細かいところまで鋭い耳でご指摘いただきました。あふれるようにたくさんの言葉があるとつい、ないがしろになりがちな言葉の点を改めて考えねばならない事がわかりました。ピアノの伴奏がその雰囲気を作っていけるように速さ、リズムの考え方、旋律の構成や前奏、間奏、後奏などの考え方など、短い言葉でもいろいろな意味をもったご指導で「そうか、こういうことか。」と思う事が沢山ありました。発声についてのポイントでも、「腹式呼吸でもお腹を張らない。」「響きを集めない。」など様々な経験を積まれた先生ならではのお言葉がありました。「からだの中心で歌うように考えているの」とのご指摘には「はっと」感じるものがありました。とても私にとって幸福な時間であったことをご報告しておきます。ありがとうございました。 (和田浩子)
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