6月3日例会の受講者より
今回は講師に津田理子先生をお迎えし、「歌曲の異なった時代によるピアノの役割の違い」をテーマに、ベートーヴェン、ブラームス、フォーレの作品が取り上げられました。
先生は、求める音や響きを作り出す奏法を具体的に示して下さり、先生のお一言で、今まで不自由さを感じていた箇所も不思議なほど楽になりました。自ら発した音の“響き”を聴くと共に次の音の準備をし、音と音との間(横の音程も、縦の隔たりを含めた響きとしても)を聴くということに留意していくと、自然と心身が自由になり、その結果また更に“音(の意味するところ)”が聴こえてきました。それは非常に心地よい循環でした。「音を聴く」という最も大切なことを今回改めて学んだ思いです。
終始和やかな雰囲気の中、的確なご指導をいただき、受講した曲は勿論のこと、他の方々のレッスンも大変勉強になりました。 (M.W) |