6月20日例会の受講者より
芸術家肌まる出しの前田先生のユニークなキャラクターに引き込まれた一夜でした。一見ざっくばらんでありながら、繊細な感性の持ち主とお見受け致しました。コレペティとしてのご活躍が主で、なんと作曲活動は十数年前からとの事。これからどんどん湧き出てくるであろう作品に期待せざるを得ません。
「あいたくて〜またあいたくて」の3曲。レッスン終わってみて、噛めば噛むほど味の出る曲だと思いました。前田先生の作品は今回初めてで、他の曲目についてはわかりませんが、今回並んだ作品も含めて、きっとどの曲も反芻していくうちに心の中に残る作品なのだろうと推測します。「あいたくて〜またあいたくて」は一番新しい作品の一つと伺いました。先生ご自身によると、今までとは違う方向(例えば、オペラティックではない、高い音をあまり使わない・・・等)で書かれたとの事。詩に描かれている情景心理など先生がどう読み取られたか、どう感じられたか、が映像となって浮かび上がって来る曲だと感じました。作曲者によるレッスンでは、作曲者は歌い手がどう歌うか?また 歌い手は 作曲者の意図は?自分なりの解釈がどう評価されるか?などお互いに腹の探りあい?のようなめったに出来ない貴重な経験をさせて頂きました。前田先生の他の作品への興味も沸いてきました。
(石井ひろ子)
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