9月10日例会の受講者より
白石隆生先生はレッスンの最後に、「(白石先生の先生がリヒャルト・シュトラウスの譜めくりをした時)、『シュトラウスはテンポが動いていた』と仰っていた。音楽に沿って動き、止まる。それは楽譜には書かれてはいない。きちんとしたインテンポが正確なテンポではない。」と締めくくられた。
歌い手には、ブレスを適切な所・必要な所で取る事、また言葉の語尾が聞こえるようにと助言された。
Befreitで受講した私のピアノには、「前奏から歌い手の気持ちと一緒になって弾きだすことやシュトラウスの他の曲にも出てくる9度の下降を大切に。ドミナントからトニックに行く時、ドミナントをよく感じて。ppからpppにする時、時間を取ると変化がよく聴こえてくる」というアドバイスを頂き、それが特に印象に残った。先生のお人柄か、私の心が開かれていくのが感じられ、先生が上で弾いて下さるピアノの音を聴きながら、音楽そのものを感じた時間であった。 (末松茂敏)
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